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渡邉 昭夫頁数:102ページ◆内容概略21世紀がどうなるかは、我々の思想と行動にかかっているのです。つまり、我々がどのように考えて、それを行動に移すかが、21世紀のあり方を決めるのです。「思想と行動」とはいい換えれば「パワー」です。この場合、我々とは何も日本国である必要はないので、人類全体を指しているといっても良いのですが、日本人は何らかの意味で、模範を示すことができれば、それに越したことはないでしょう。では、日本国はどのようなパワーを目指すべきでしょうか。地球儀を視野に入れて外交を展開するのだという姿勢は良いが、あくまでソフトパワーに止まるべしというので、グローバル・ソフト・パワーが日本国のあるべき姿だという意見があります。多分、その辺が穏当なところでしょう。だが、私は、ソフトパワーというだけでは、足りないものがあるように思います。パワーとは要するに何事かを為す能力のことですから、何を為すべきかを明確にしなくてはなりません。(本文「21世紀とは」より)